2020-11-30

[房総焼きそば放浪記]隠れ家すぎる…九十九里の幻「かさや」

前回レポートの茂原からそのまま脚を伸ばして、お隣の町、九十九里浜が広がる外房の上総一ノ宮まで。

こちらに「幻」とされる「かさや」という焼きそば店があるということで、探索に向かいました。

実はこの焼きそば店、前に下調べして来てみたことがあるのですが、場所がわからずガッカリして帰ったことがあるのです。グルメサイト情報では玉前神社という、かなり大きな由緒正しい神社の門前すぐにあるらしく、グーグルマップにもしっかり表示されている。簡単に見つかるだろうと思ったのですが、それらしいお店が見つかけられず。。。

しかし今回、やっと場所を突き止めました。。。実は店のすぐ前を何度も通りかかっていた(本当に玉前神社のすぐ前にある)のですが、見過ごしていました。お店の外観がこちら↓↓↓

これはわからない。。。この外観で焼きそば屋とは絶対にわからない。。。

看板も表札も何も無く、引き戸のガラスも、すりガラスで中を窺い知れません。かろうじて、自分が通りかかった時に他県ナンバーのサーフボードを乗っけたクルマが停まっていたので(上総一ノ宮は東京五輪のサーフィン競技会場にもなっているサーフィンのメッカです)、「これは焼きそばを食べにきた馴染みのサーファーに違いない」と覚悟を決めて、すりガラスのトビラを開けました。

すると先客のサーファーと思わしき二人組が料理を待っているところ。奧からはジュージューと焼きそばを焼く音も聞こえます。。。よかったーーー。。。「実は普通の民家で不法侵入で訴えられたらどうしよう」とか、割と本気で心配しておりましたが、噂通りの幻の焼きそば店・かさやであったようです。。。

着席して店内をぐるりと見わたしてみると、「子供の時に海水浴の帰りにこんな食堂でメシ食った気がする」的なノスタルジーを感じます。壁紙に書かれたメニューは焼きそば一本で、トッピングで目玉焼きが追加できるようですが、平日限定とのこと。なぜ平日限定なのか?そこはよくわかりません。。。無難に「並」を注文して待つことしばし。

幻の焼きそばとご対面であります。

・・・でもなんか、色、薄くない?と思うのですが、食べてみるとこれが、、、やっぱりちょっと薄味。。。ベースの味はしっかり付いていて、これはこれで美味しいですが、ソースの香りや甘味があまり無いなぁ。。。例えてみるなら、味噌をあんまり溶いていない、出汁?すまし汁みたいな感じでしょうか。。。

ふと見るとテーブルにコショウとウスターソースのボトルが置いてあります。後からネットで情報確認したところ、自分でソースを追いがけして味を調整するスタイルの模様。東京下町のご当地グルメ、もんじゃ焼きも元は駄菓子屋で子供たちが自分で焼いて、味付けして、というスタイルだったと聞きます。そんな感じで、店の雰囲気も含め、昭和の駄菓子屋で食べているような、そんな気分ですね。

そのようなローカルルールは知りませんでしたので、「怒られないかな?」とビビりつつ、ソースを追いがけして食べてみると、、、「おっ、美味い」いつものソース焼きそばになりました。

残念ながら食事の終盤にこのスタイルを見つけ出したので、大半は疑問を抱きつつ、薄味の焼きそばをいただくことになりましたが、次回は食べ始めからソースガンガンの追いがけでいきたいと思います。思い切ってメニューの最高峰・スーパージャンボ3玉に挑戦!といきたいところですが、具材はキャベツと豚肉少々のミニマル仕様でしたので、確実に飽きが来ると思われ、並(1.5玉)かジャンボ(2玉)が程々かな、と思うところです。

以上、ごちそうさまでした。

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