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2020-02-17

[房総焼きそば放浪記]住宅街の幻?・みうらの巻

なんだか最近、急に暖かい日が増えて雪も降らぬまま冬が終わりそう。。。と、いうことで先日、日差しに誘われ焼きそば探訪。ウチからママチャリで10分程、お持ち帰り焼きそば専門店の「みうら」に初訪問してみました。
実は昨年までここの近くの病院に父親が入院していたので、よく通りかかっていたのですが、たたずまいが質素&素朴すぎて素通りしていました。田舎には看板掲げていても商売やめちゃってシャッター下ろしてる店ってのは、いっぱいありますからねー。。。「みうら」は住宅街の中にポツンとあって、プレハブ造りの小屋。しかも、その小屋は普通のお宅の庭の一角に立っている。。。「ホントに営業しているのか?」「なぜ一般住宅の庭に立っているのか?」「誰がやっているのか?」謎が深まり、イチゲンさんにはちょっとハードル高め。。。
いちおう、事前にネットから「しっかり営業している持ち帰り専門の焼きそば店である」という情報を得て訪問。こういった地元に完全に溶け込みきっているお店に行くには「わざわざ来たのではなく、ふらりと立ち寄ってみました」という地元民カモフラージュをしてみることで心のハードルが下がるものです。ワタシもあえて、店の隣に在するドラッグストアで歯ブラシを購入。買い物袋を下げて「ふらり感」を演出しつつ暖簾をくぐりました。
これまで訪問した「さわ屋」「志保沢商店」はどちらも女性(女将さん)の店主さんでしたが、「みうら」ではカウンター越しに70過ぎくらいのオジさんが焼きそば焼いていました。「ヘイ、いらっしゃい」などの言葉も無く黙々と作業されていたので、やや緊張が走りましたが、無口なだけでオジさんの機嫌が悪いわけではなさそうです。大盛り・500円を注文して、椅子に腰掛けしばし待機。
メニューは普通盛りと大盛りの焼きそばオンリーの模様です。ネット情報だと「焼きそば・天ぷら」と書かれた看板の画像が出てきますが、今は看板の「天ぷら」の部分が消されているので、もう天ぷらはやってないのでしょう。もしかしたら昔はお惣菜なども売っていたのではないか?と想像が膨らみますが、無口なオジさんに無邪気に質問する勇気は、ワタシにはありませんでした。。。

ほどなくして焼き上がり。ワタシの出来上がりを待つ間にも何人か常連と思しきお客さんが暖簾をくぐってこられたので、やはりご近所ではお馴染みのお店のようです。さっそくワタシも、パック詰めの焼きそばを持ち帰り、公園のベンチでいただくことに。
「さわ屋」「志保沢商店」もそうでしたが、麺はちぢれの無いストレート麺。ネット情報によると、この辺りの焼きそば店では、乾麺のストレート麺を使用している場合が多いようです。そのためか、ちょっぴり(良い意味で)ペヤングっぽい風味も感じるのですが、もちろん、インスタントで提供されるワケではありません。乾麺を一度、水やお湯で戻して寝かせたりしているのでしょうか。モッチリ感がありながら、スルスルと口に入っていく感じが、富士宮や石巻といった、他のご当地焼きそばとの違いかもしれません。

みうらの焼きそばは、そんなストレートの房総スタイル麺に、キャベツ、紅ショウガ、揚げ玉の具材。肉や卵のトッピングの選択肢も無し。栄養価的には著しい偏りがありますが、ベジタリアンの方も安心していただけます。。。ワタシとしては多少の肉片でも入っていたら嬉しいのですが。。。もしかすると、持ち帰って、ご家庭で肉やら卵やら野菜やら、具材プラスアルファして食べる、というDIYスタイルなのかな?とも想像しますが、どうなんだろうか???
しかしプレーンな状態でも揚げ玉がガッツリ入っている分、コクがあって中々の食べ応えでありました。ここは女性店主の「さわ屋」「志保沢商店」とオジさん店主「みうら」の違いでしょうか。また、天気の良い昼下がりにでも立ち寄りたいところです。「なぜ庭先のプレハブ小屋で営業しているのか?」などなど、このお店に対する疑問点は微妙に残りますが、次回、勇気を持ってオジさんに聞いてみたいところです(勇気があれば)。

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